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「オンライン秘書って、なんでもお願いできる便利な人材でしょ?」
そう考えていたけれど、いざ使ってみたら「思ったほど成果が出なかった」「伝えたつもりが伝わっていなかった」──そんな声も実は少なくありません。
これは、オンライン秘書という仕組みや特性をよく理解せずに“何でも任せようとする”ことで起きるミスマッチです。
本記事では、オンライン秘書が不得意とする業務の具体例とその理由、そして“任せすぎ”を防ぐために依頼者側ができる工夫について解説します。
オンライン秘書が苦手とする業務とは?その理由と注意点
オンライン秘書は非常に多機能で頼もしい存在ですが、万能ではありません。以下は特に注意が必要な業務タイプです。
1. 突発対応・即時対応が必要な業務
例:
- 急なクレームへの電話対応
- 「10分後に対応してほしい」などの緊急案件
- 来客の応対・郵便物の受け取りなどリアルな現場対応
なぜ苦手? ──オンライン秘書は「決められた曜日・時間帯」のみ稼働するケースが多く、常時スタンバイではありません。また物理的に現地にいないため、対面対応や臨機応変な対応力が求められる場面では限界があります。
対策のヒント: 緊急性の高い業務は社内対応を前提にしつつ、緊急連絡ルールだけオンライン秘書に整備・運用してもらうと効果的です。
2. 感情判断・現場調整を伴う業務
例:
- 顧客や取引先との繊細な交渉
- 社内の不満や人間関係を考慮した調整業務
- イレギュラーな温度感の対応(機嫌を見て調整など)
なぜ苦手? ──オンライン秘書は基本的にテキストやクラウドツールでのやりとりが中心。非言語情報(表情・声のトーン・空気感)に触れることができず、“察する力”にはどうしても限界があります。
対策のヒント: 判断が分かれる業務は、担当者を「方針判断する人」と「実行する人」に分けましょう。オンライン秘書は“指示に忠実な実行役”として優秀です。
3. 曖昧な指示・抽象的すぎる依頼
例:
- 「いい感じにして」「それっぽくまとめて」
- 完成イメージや納品形式が共有されていない資料作成
- ゴールの明確化なしに丸投げされた作業
なぜ苦手? ──オンライン秘書は社内秘書と違い、“なんとなく察して”動くことが難しい存在です。情報が明文化されていないと、成果物のズレや再修正が発生します。
対策のヒント: 曖昧な依頼ほど失敗率が高くなります。まず自分がどんなアウトプットを求めているのかを言語化・構造化するところから始めましょう。
4. 高度な専門知識や資格を必要とする業務
例:
- 税務・会計判断(税理士に相談すべき領域)
- 法務・契約書レビュー
- SEO戦略設計や広告配信設計など専門職領域
なぜ苦手? ──オンライン秘書は“広く・浅く・柔軟に動ける”汎用型アシスタントであり、業界資格や専門知識を前提とした業務には向いていません。知識の誤用はトラブルに繋がるリスクもあります。
もちろん対応可能な人材もいらっしゃいますが、数が少なく、他へ行ってしまうのを防ぐ為、本サービスでは「プレミアムプラン」で単価を上げて対応させて頂いております。
対策のヒント: 専門家への依頼前に「情報の整理」「事前資料の作成」など準備業務はオンライン秘書に任せると効率が良くなります。
なぜ「任せすぎ」が逆効果になるのか?
「外注すれば楽になる」と思って依頼しすぎてしまった結果、逆にやりとりが煩雑になった…というケースは非常に多いです。
📌 よくある問題
- 対応の優先順位が決まっておらず、業務が混在
- 説明不足により成果物が意図と違って再依頼に
- 負荷が増え、オンライン秘書側も処理しきれずレスポンスが遅くなる
これは“オンライン秘書の性能の限界”ではなく、依頼設計の問題です。
対策の基本は、「依頼の粒度」を細かくすること。
1つの指示に対して、成果物の形式・納期・ゴール・素材の有無を明確にするだけで、仕上がりの満足度は大きく変わります。
まとめ|得意・不得意を理解することで、本当のパートナーになる
オンライン秘書を正しく活用する第一歩は「過剰な期待をしないこと」です。
とはいえ、「できること」だけで構成されたチームはとても強い。適切な業務を任せ、マニュアル化や定型化が進むと、再現性のあるチーム作りにもつながります。
成果が出るかどうかは、「誰に任せるか」ではなく「どう任せるか」。
相性の良い業務からスモールスタートし、互いに信頼できる仕組みをつくることが何より大切です。
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著者 プロフィール

株式会社エヌエフエー
事業部 戦略室 主任
林 正幸
1995年生まれ、入社5年目。それまでは倉庫現場の派遣スタッフとして従事。
ゲームクリエイター、倉庫内派遣スタッフ、そして株式会社エヌエフエーに至る。
音楽が大好きでHIPHOPからオーケストラまで幅広い。最近のオススメは「ずっと真夜中でいいのに」。
興味のある物は飛び付いてとにかく満足するまでやる、調べる、楽しむがモットー。